この記事の内容はMacユーザー向けです。
2020年後期、Macに『Appleシリコン』が搭載され早6年。
これまでIntel Macからの移行措置として取られていた『Rosetta2』ですが、2027年秋頃に予定されている“mac OS 28″で終了すると見られています。
考える人それがDTMと関係あるの?



大アリだよ🐜
- AppleシリコンとRosetta2について
- Mac向けアプリの種類と確認方法
- Rosetta2廃止がDTMに与える影響
- 今後使えなくなるDTMプラグイン
Apple siliconとRosetta2





AppleシリコンとかRosetta2って何なの?



かいつまんでザザーっと解説するね。
Appleシリコン
Appleシリコンは、Appleが自社製品のために独自開発したCPUです。



CPUは計算や命令を行う”頭脳的存在”だよ。
Mチップ搭載Macの登場
従来のMacに搭載されていたCPUは、Windows端末に使用されることが多い“Intel”でした。



今では”Intel Mac”とか呼ばれているね。
しかし2020年後期にMチップ搭載Macが発売されて以降、Macに搭載されるCPUはIntelではなく”Appleシリコン“です。



当時、かなり話題になったよ。
CPUの確認方法



CPUはどうやって確認できるの?



画面上のメニューバーの「🍎>このMacについて」から確認できるよ。


iPhoneもAppleシリコン
Appleシリコンと聞くと「Mチップ搭載Mac」とイメージしそうですが、実はiPhoneやAppleWatch等にもAppleシリコンが搭載されています。



MacとiPhoneはCPUが同じってこと?



同じ、ではないよ。
使われるCPUは、
・Mac・iPad:Mシリーズ(M5、M5Pro)
・iPhone:Aシリーズ(A19、A19Pro)
・AppleWatch:Sシリーズ(S9、S10)
のように、シリーズ分けされています。



その総称がAppleシリコンなんだね。
2026年3月に発表された『Macbook Neo』には、iPhoneと同じ“Aチップ”が搭載されています。
Rosetta2とは?
次は、Rosetta2についてです。



少し難しいかもしれないからサラーっと読んでね。
もっと詳しく知りたいという方は、こちらの記事にわかりやすく解説してあったのでぜひ読んでみてください。
CPU間の橋渡し的存在
繰り返しになりますが、従来のMacにはIntel、現在のMacにはAppleシリコンが搭載されています。
これらは中身のプログラムが異なり、AppleシリコンでIntel用アプリは開けません。



そんなことしたらMacで何もできなくなるんじゃ…?



そうならないための機能がRosetta2だよ。
Rosetta2は「Intel語をAppleシリコン語に変換する翻訳機」の役割を持ち、それぞれの橋渡し的存在です。
Rosetta1



Rosetta2ってことは、1もあるの?



2004年頃に使われていたみたい。
2026年現在、Macは「IntelからAppleシリコンへの転換期」で、その期間の互換性対策として“Rosetta2”が用意されています。
同様のことが2004年にもあり、Mac(旧Macintosh)が「Power PCからIntelへの転換期」に使用されていたのが“Rosetta”です。



つまり…それが”Rosetta1″で、2回目の転換期の今使われているのが”2″なんだね。
Rosetta2の廃止
Rosetta2は、2027年秋頃に予定されている『MacOS 28』で廃止されると見られています。
期間は前後する可能性がありますが、近いうちに廃止されるのは間違いありません。
Tahoe 26.5での警告
2026年7月現在、最新のMacOS『Tahoe 26.5』でIntel専用アプリを開くと以下のような警告が表示されます。







これは公式が「そろそろRosetta2廃止!」って宣言したようなものだよ。



廃止目前ってかんじだね。
一部限定的に残る
財経新聞の記事には、以下が記載されています。
Appleは、「Intelベースのフレームワークに依存する古い、保守されていないゲームタイトル」のために、Rosettaの機能の一部を限定的に残すとしている。ただし、企業向けソフトウェア、音声プラグイン、業務用ユーティリティは、この例外の対象には含まれない。
「財経新聞:Rosetta2終了へ」より引用



これを見る限り、DTMプラグインは非対称…。
“更新しない”という対策
「Rosetta2はMacOS28で廃止される」と見られていますが、もちろん「27以前のまま更新しない」という選択もあります。



更新しなかったら気にせずRosetta2を使い続けられるよ。
DTM分野ではOSアップデート後に不具合が発生する場合が多く、今回に限らず「あえてアップデートしない」という人も多くみられます。



僕は新しいもの好きだから割とすぐ更新しちゃう。
恒久的な対策は無し
OSの更新を行わない場合、数年後にセキュリティ的な問題や最新アプリの使用制限といった問題が発生します。
ネットに繋がず“DTM専用機”にする方法もありますが、いずれ壊れて買い替えた場合を考えると恒久的な対策にはなりません。



新しく買うと最新OSが入っているもんね。
また、最近はAppleシリコン専用プラグインも登場しています。
個人でDTMを楽しんでいるという場合は、Rosetta2に固執するより新しい環境に慣れる方がおすすめです。



プロのレコーディング環境とかの場合は例外だよ。
Rosetta2の設定方法





Rosetta2はどうやって設定するの?



すごく簡単にできるよ!
アプリの種類
設定方法の前に、アプリの種類について見ていきます。
2026年現在、Mac用アプリケーションは「Intel・Appleシリコン・Universal」の3種類です。



この中でRosetta2を設定できるのは”Universal”だけだよ。
アプリ種類の確認方法



アプリの種類はどう確認するの?



アプリの情報画面から見れるよ。


Finder上で、「対象アプリ右クリック[情報を見る]をクリック」からでも確認できます。
アプリの種類
アプリの種類は、[情報を見る]で表示された画面の「一般情報>種類」で確認できます。



下画像の赤枠内の一番上の項目だよ。





Appleシリコン以外はRosetta2モードが影響するんだね。
Rosetta2を使用して開く
次に、アプリをRosetta2で開く方法について見ていきます。
方法と言っても、先ほどのアプリ情報画面にある「Rosettaを使用して開く」にチェックを入れてアプリを起動するだけです。



簡単だね。



アプリを終了させてからじゃないと適用されないから注意してね。


切り替えできるのはUniversalのみ
アプリの情報画面でチェックボックスが表示されるのは、Universalのみです。



Intelでも表示されないの?



IntelはRosetta2でしか開けないから表示されないよ。
Rosetta2が廃止されると…
Rosetta2が廃止されると、
・Appleシリコン:影響無し
・Universal:Rosettaで開けなくなる
のようになります。



Intelはどうなるの?



完全に開けなくなるよ。
Rosetta2廃止でDTMに与える影響


多くのMacユーザーにとって、Rosetta2の廃止はさほど問題ではありません。



ほとんどのアプリがAppleシリコンに対応してきたもんね。



でも、DTMerにとってはいくつか問題があるよ。
使えなくなるプラグインが発生
Appleシリコンにネイティブ対応しておらずRosetta2を開かないと使えないプラグインは、Rosetta2廃止後に使えなくなります。
また、そういったプラグインが今後ネイティブ対応する見込みは低いです。



これがDTMerにとって一番の問題だね。
ここからは、「Appleシリコンネイティブ非対応の注意すべきプラグイン」を、思いつくだけ紹介します。



正直あまり思いつかなかったから、もし情報あればXのDMとかで教えてくれると嬉しい♡
piapro studio(VOCALOID)





ボカロエディタだね。
僕は『初音ミクV6』が発売されてから使っていませんが、それ以前はV4Xミクちゃんの調声として使用していました。



発売が2026年3月だから、割と最近の話。
V4XボイスバンクはVocaloid6エディタでも調声できますが、V4X最大の特徴であるE.V.E.C機能が使えません。
巡音ルカやリン・レンはVocaloid6版が出ておらず、今でもV4Xボイスをpiapro studioで調声している人は多いはずです。



今後使えなくなるから注意してね。
BFD 3


定番ドラム音源ですが、2025年3月に「3→3.5へアップデート」されAppleシリコンにネイティブ対応しました。



てことは、今後も使えるんだね。



ただ、更新していない人多いんじゃないかな。
BFD3.5への更新はあまり話題にならず、僕自身アップデートの1.2ヶ月後くらいに知りました。
今でも知らない人や面倒でアップデートしていない人は多いと思います。
まだアップデートしていないMacユーザーは、今後のためにアップデートを行いましょう。
WAVES V12以前


WAVESプラグインApleシリコン対応状況を見ると、V12以前のWAVESプラグインはAppleシリコンにネイティブ対応していないようです。



V12は2020年頃に出たバージョンだよ。



ちょうどAppleシリコンが登場した年だね。
WAVESプラグインはアップデートにお金がかかるため、古いバージョンのまま使用している方も多いかもしれません。
V12以前を使用している方は注意しましょう。
ARAが使えなくなる
LogicでARAを使用するには、Rosetta起動しなければなりません。
つまり、Rosetta2が廃止されるとARAが使えなくなります。



僕としてはプラグインよりこっちの方が問題。
Logic以外でARAを使用している場合は、今まで通り使用可能です。
ARAとは



ARAって何?



DAWとプラグイン間でオーディオデータを素早くやりとりするための規格(拡張機能)だよ。
プラグインにオーディオデータを取り込むにはリアルタイム再生が必要ですが、ARAを使えば瞬時に取り込みが可能です。
また、DAWとプラグイン間でテンポや再生位置が同期されるため、編集・確認をスムーズに行えます。



プラグイン上で再生・停止ができるよ。



そんな便利な機能が使えなくなっちゃうんだね。
ボカロP・MIX師に打撃
ARAを使用するプラグインは、主にピッチ補正系と合成音声系です。



ボカロPやピッチ補正を行うMIX師は大打撃だね。
実際にボカロPとして活動している僕も、VOCALOID6やMelodyneでARAを使用しています。



今後使えなくなるのは正直かなり不便。
ARAが使えなくなった後の対策



ボカロエディタが使えなくなると…ボカロP引退の危機…!?



そんなことはないよ!
現在ARA起動しているプラグインを今後使う方法は、
・ARAではなく通常モードで起動
・スタンドアローンで使用
この2つです。



いっそのことDAWの乗り換えもありだよ。
ちなみに僕は、
・Melodyne:通常モードで使用
・ボカロ:スタンドアローンで調声
の方法に切り替えるつもりです。


古いバージョンのDAWに注意
もし使用しているDAWが、「2020年以降に更新されていないバージョン」の場合、Rosetta2が廃止されると使えなくる可能性があります。



Cubase10やStudio One4あたりかな。



アプリ情報画面でIntel用か確認した方が良さそうだね。
多くのDAWはバージョンアップに費用がかかるため、古いまま使っている人も多いかもしれません。
DAWがAppleシリコンにネイティブ対応していないと、DTM自体できなくなるので注意しましょう。
まとめ
以上、Appleシリコン・Rosetta2についてと、Rosetta2廃止がDTMに与える影響についてでした。



割と大きく影響しそうだね。
2020年後期にAppleシリコンが登場して、6年近く経過しました。
多くのソフトがAppleシリコンにネイティブ対応する一方、DTMプラグインに関しては対応していないものが存在します。



今は良くても、Rosetta2が廃止されると使えなくなっちゃう。
Rosetta2廃止まで残り1年、代替えプラグインを探すなどの対策を少しずつ行いましょう。
そしてAppleはぜひ、ARAを復活させてください🥹













