当ブログは現在リニューアル作業中のため、一部のレイアウトや文字表示が崩れている場合がございます。
ご不便をおかけいたしますが、順次修正を進めてまいります。どうかご理解のほどよろしくお願いいたします。
これからギターを始める方や最近ギターを始めた方の中には

家で練習できるアンプが欲しい!
このように考える方も多いのではないでしょうか。
本記事では、
・自宅練習に最適なギターアンプの選び方
・自宅練習に最適なギターアンプ5選
について、初めてアンプを購入する方にもわかりやすく解説していきます。
※当記事はエレキギターに焦点を当てた記事です。クラシックギターやアコースティックギター用のアンプとは異なる場合がありますので、ご注意ください。
ギターアンプとは?初心者にも必要?





初心者でもギターアンプって必要?使いこなせるかな?
結論から言うと、ギターアンプは初心者にも必要です。



むしろ初心者こそアンプに繋いで練習するべき!
エレキギターはアンプを通すことで初めて本来の音が鳴らすことができる楽器です。
初心者のうちからアンプを使い、「本当のエレキギターの音」に慣れることが大切です。
ギター用のアンプとは?



ギターのアンプって何をするものなの?
ギター用アンプの役割は、エレキギターの音を増幅してスピーカーから出力することです。
ギターの弦の振動をピックアップが拾い、それをアンプ内部で音作り・増幅しスピーカーから音を出します。


実際に音を出すとわかりますが、生音とアンプに繋いだときに出る音は全く別物です。



初めてアンプに繋いで歪ませたときは感動したよ!
\開いて見れるよ/
アンプから出した音と生音の比較
アンプを通した音の例として、以下の楽曲イントロ部分(00:12〜)の歪ませる前後の音です。
僕はBOSSのGRT-1000というマルチエフェクターで録音をしており、厳密に言うと本物のアンプサウンドではありません。
また、歪んでいない方の音は、ドライ音と呼ばれるもので生音とは少し異なりますが、音の変化としてはほぼ同じです。



まるで別物だ!!



こんなかんじにアンプを通すと全く別物のように変化するよ。
この例では
しかし、
アンプを通すと聴こえ方が異なるため、日頃の練習からアンプの音に慣れることをおすすめします。
アンプを使うメリット・デメリット



アンプを使うデメリットとかってないの?



もちろんあるよ。メリットとデメリットに分けて見ていこう!
アンプを使うメリット
- 本来のギターサウンドを楽しめる
- さまざまな音作りが可能
- BluetoothやAUX端子があれば音源を流しながら練習ができる
ギターアンプを使用し以下の方法をとることで、さまざまな音作りが可能です。
アンプを繋いでできる音作り
- ギターの音を拾うピックアップの位置を変更
- ギターから出力するトーンやボリュームを調整
- アンプで高域・中域・低域・音量などを設定
- 歪みや空間系などの音作り(対応機種のみ)
詳しくは後述しますが、AUX端子が付いたアンプやBluetooth接続対応のアンプでは、スマホやオーディオプレイヤーを接続ができます。



曲を流しながら練習ができるね。
アンプを使うデメリット
- 大きな音を出すと近隣の迷惑になる
- 本格的なアンプは価格が高い
- 設置にはある程度のスペースが必要
自宅用アンプとしてギターアンプをみると、上記のようなデメリットが考えられます。
特に注意すべきは近隣への騒音問題です。



一度でも騒音問題に発展すると、ギターが弾きづらくなっちゃう...。
自宅での練習用ギターアンプを選ぶポイント


自宅で使用する練習用アンプを選ぶ際、ポイントとなるのは以下の5点です。
- アンプの種類
- 出力ワット数
- エフェクト・ドライブチャンネルの搭載
- ヘッドホン端子の有無
- AUX・Bluetooth対応・非対応



この5点を意識して、快適に練習できるギターアンプを選ぼう!
アンプの構造・種類
ギターアンプは増幅する方式や構造によって、以下の種類に分類されます。
それぞれの特徴を詳しく書いていくと凄く難しい内容となるため、この記事では割愛します。
- 真空管アンプ
- トランジスタアンプ
- モデリングアンプ
ギターアンプは、
・スタックタイプ の 真空管アンプ
・コンボタイプ の トランジスタアンプ
のように、回路方式と構造を組み合わせたものです。



アンプの種類は使用する用途で選ぼう!
真空管が使用されているアンプをチューブアンプ、トランジスタが使用されているアンプをソリッドステートアンプと呼ばれます。
これが絶対というわけではありませんが、アンプの種類は以下のように使われることが多いです。


スタックタイプとは
アンプとスピーカーが別になったアンプ。
サイズも出せる音量も大きいことから、ライブハウス向き。
出せる音量が限られる自宅練習には向かない
ライブハウスやスタジオでは、以下のタイプのアンプがよく常設されています。
- 真空管+スタックタイプのアンプ
- 大型のトランジスタアンプ



モデリングアンプは置いてないの?



僕は見たことがないかな。
モデリングアンプは自宅での練習向けに設計された製品がほとんどで、一部高価なモデルを除きライブで使用されることは少ないです。



逆に言えば自宅練習用として見ると、モデリングアンプは最適ってことだね!
エフェクト・ドライブチャンネルの搭載
エレキギター最大の魅力は、なんといっても迫力のある歪みサウンドです。



エレキギターといえばやっぱり歪みサウンドだよね!
このサウンドを出すためには、歪み専用の回路であるドライブチャンネルが搭載されているモデルを選びましょう。
ドライブチャンネルが搭載されていない場合、歪みサウンドを出すには歪み系のエフェクターを別途用意する必要があります。



歪み系エフェクターを持っている方以外はドライブチャンネルが搭載されたアンプがおすすめ!
モデリングアンプとは?
複数のアンプサウンド・エフェクトを内蔵したアンプ。
主要なエフェクトが一通り搭載されているモデルもあり、アンプ1代で幅広いジャンルに対応可能。
ただし
モデリングアンプの音はあくまでもアンプの音をシミュレートしたもの。
音質にこだわる上級者からの評価はわかれることも...。
出力ワット数
〜10W | あまり音を出せない環境 |
10W〜20W | それなりの音が出せる環境 |
20W〜30W | 自宅でも本格的な練習をしたい方 |
自宅での練習用としては、10〜20W程度のギターアンプが適しています。
ただし、集合住宅に住んでいる・夜間での練習もしたいといった場合は10〜20Wでも大きく感じるかもしれません。
そういった場合は、10W以下である5Wクラスの小型アンプもおすすめです。
これに対し、それなりの音が出せる環境で



ライブを見据えた音作りやスタジオと近い環境で練習がしたい!
といった本格的な練習を重視する方には、20W以上のアンプも候補に入ってきます。



あまり音を出せない環境だと性能を持て余しちゃうから注意!
ヘッドホン端子の有無



アンプで練習したいけど夜しか練習できない...近所迷惑にならないか心配。
スタジオやライブハウスと違い、自宅練習においては騒音対策も考える必要があります。
特に集合住宅の場合、夜間にアンプから音を出すと近隣トラブルの元にもなりかねません。
こうしたトラブルを防ぐため、自宅での練習用アンプはヘッドホン端子の付いたモデルを選びましょう。



自宅練習用に適したアンプは大体付いているけど、一応確認しておこう!
また、ヘッドホン端子には以下の2種類があります。
お手持ちのヘッドホンと端子が合うか確認しておきましょう。


持っているヘッドホンの出力端子と欲しいアンプのヘッドホン端子が異なる場合、ステレオミニ端子とフォーン端子を変換するプラグを使用することで対応可能です。
AUX・Bluetooth対応



音楽を流してそれに合わせてギターが弾きたい!!
AUX端子やBluetooth機能が搭載されたアンプの場合、スマホやオーディオプレイヤーから好きな曲を流しながらの練習ができます。



音源を流しながらギターを弾くの楽しいよ。


AUX端子という言葉は聞きなれないかもしれませんが、「Auxiliary(補助的な)」の略です。
スマホやオーディオプレイヤーのイヤホン端子とAUX端子をケーブルで繋ぐことで音楽を流すことができます。



でも最近のスマホ、特にiPhoneはイヤホン端子付いていないよね。



そうなんだよね...だからできればBluetooth対応のものを選んだ方が良いかも?



AUXしかないとイヤホン端子に変換するプラグが必要になるもんね。
また、これは余談ですが、最近は簡単に楽曲からギターやボーカルを抜くことができます。



ギターを抜いた音源をアンプから流して練習とか最高すぎる。
もしそういったことができるDAWやソフトを持っている方は、ぜひ試してみてください。
僕が使用しているDAWである"Logic"と"FL STUDIO"は、どちらもギターを抜いた音源を作成できます。
\開いて見れるよ/
💡DAWとは?
DAWとは、「Digital Audio Workstation」の略で、パソコン上で楽曲制作・録音編集ができるソフトです。
こんなことができる!
- 録音や打ち込みによるトラック作成
- ミックス
- マスタリング 等
音楽制作に必要な作業を一括で行えるツールとして、多くのミュージシャンに使用されています。
自宅での練習用ギターアンプおすすめ5選





どのアンプがおすすめか知りたい!



それじゃ、自宅練習におすすめのアンプを紹介するね。
まずは最初に紹介するアンプを一覧にまとめます。
モデル名 | メーカー | 出力 (W) | アンプタイプ | ヘッドホン端子 | AUX入力 | Bluetooth | 内蔵エフェクト | 特徴・備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
THR10 | YAMAHA | 10 | モデリング | リバーブ ディレイ モジュレーション系 | 複数のアンプモデリング内蔵 オーディオインターフェース機能付きで宅録も可 | |||
KATANA MINI X | BOSS | 10 | トランジスタ | ディレイ リバーブ モジュレーション系 | アナログゲイン回路でクリーン〜歪みまで対応 | |||
PATHFINDER 10 | VOX | 10 | トランジスタ | 無し | シンプルな操作性 クリーン/ドライブの2チャンネル | |||
MG 15FX | Marshall | 15 | トランジスタ | リバーブ モジュレーション系 | フットスイッチ対応(別売) Marshallらしいい中低域 | |||
JC-22 | Roland | 30 | トランジスタ | リバーブ コーラス | ステレオ入力、センドリターン対応 クリーントーンが得意 |
それでは実際に、それぞれの特徴について解説していきます。
Yamaha THR10 II
- クリーンからハイゲインまで幅広いアンプモデルを搭載
- 内臓エフェクトで多彩な音作りが可能
- チューナー機能を搭載
- オーディオインターフェース機能付きのためPC録音にも対応
- ACアダプターに加え電池駆動も可能で屋外でも使用可能
YAMAHAのTHR10Ⅱは、コンパクトながら10Wの出力を備えたデジタルモデリングアンプです。



おしゃれな家電みたいな見た目も良き。



リビングに置いても馴染みそうなデザインだね。
THR10 Ⅱは多数のアンプモデルと内蔵エフェクトが搭載されており、幅広い音作りが可能です。
Bluetooth機能・AUX端子を搭載しているため、スマホから音楽をワイヤレスで再生しながらの練習ができます。


BOSS KATANA MINI X
- 10W出力で、自宅でも外出先でも適切な音量
- 内臓エフェクトで多彩な音作りが可能
- チューナー機能を搭載
- 3種類のアンプモード(クリーン・クランチ・ブラウン)で多彩なサウンドを実現
- ACアダプターに加えバッテリー駆動も可能で屋外でも使用可能
BOSSのKATANA MINI Xは、自宅練習や持ち運びにも最適な10W出力のコンパクトなアンプです。
同社のKATANA AMPシリーズのサウンドをコンパクトにしたKATANA MINIの上位版に当たるアンプとなります。
KATANA MINIより音質面ではさらなるブッシュアップが施されており、以下の機能が追加され利便性・機能性での向上が図られています。
- Bluetooth接続対応
- リバーブ機能の追加
- 最大10時間駆動の内蔵バッテリー搭載



10時間駆動する内蔵バッテリーが魅力的すぎる。



BBQで音楽流したりもできそうじゃん。
このアンプの特徴はデジタル処理によるエフェクト機能を搭載しつつ、モデリングアンプではなくアナログ回路を採用したトランジスタアンプという点です。
CLEAN、CRUNCH、BROWNという幅広い3種類のアンプタイプを持ち、小型ながらもBOSSらしい本格的なサウンドを実現します。


VOX PATHFINDER 10
- 10W出力で、自宅練習に適切な音量
- シンプルなコントロールで直感的な操作が可能
- クリーン/オーバードライブの切り替えが可能
- 価格が安い
VOXのPATHFINDER 10は、自宅練習に最適な10W出力のコンパクトなアンプです。
機能が抑えられている分、この記事で紹介している中では唯一の1万円台で購入できるモデルとなります。



コストを抑えたい人には最適なアンプだね。
もちろん価格が安い分、機能も抑えられています。
こう聞くと一見ネガティブに感じるかもしれませんが、視点を変えると
と、捉えられます。
多機能なアンプや多彩なエフェクトには魅力を感じますが、ギター初心者の場合は操作方法や音作りに悩む原因となってしまう可能性もあります。
このアンプの唯一懸念点としては、AUX接続にもBluetoothにも対応していない点です。
曲に合わせてギターを弾きたい場合、横にスマホやスピーカーを置いて流す必要があります。



ちなみに僕が初めて買ったアンプもAUXが付いていなくて、ミニコンポで曲を流しながら練習していたよ。



Bluetoothは付いてなかったの?



...当時はそんな便利な機能なんてなかったよ。


Marshall MG15FX
- Marshallらしいパンチのあるサウンド
- 内臓エフェクトで多彩な音作りが可能
- AUX接続で曲に合わせて練習可能
- クリーン/オーバードライブの切り替えが可能
MarshallのMG-15FXは、Marshallらしいパンチのあるサウンドを楽しめる15W出力のアンプです。



マーシャルはよく聞くアンプだね。
自宅練習が可能なサイズ感でありながら、Marshall 特有の豊かな中低域が実現されています。



モデル名の通り、MG 15にFXチャンネルが搭載されたアンプだよ。
エフェクトのON/OFFは、別売りのフットスイッチを使えば足元での切り替えも可能です。



曲中にエフェクトを切り替えられるのは便利だね。
MarshallのMGシリーズは真空管ではなくトランジスタアンプ
Marshallと言えば真空管といったイメージが根強く、
このように感じる方もいます。
とは言え、
自宅練習用としては良い選択肢だと個人的には感じます。



僕も学生時代にMGシリーズを自宅練習用に使っていたけど、大迫力サウンドだったよ。
ライブハウスやスタジオには高確率でMarshallが設置されています。
自宅でMarshallに慣れておくことで、ライブやスタジオ練習の際に使い方や音の特性で悩むことが減るかもしれません。


Roland JC-22
JC-22の特徴
- JC-120をコンパクトにしたモデルで本格的なアンプ
- リバーブ・コーラスを内蔵し、それぞれフットスイッチ(別売)接続可能
- センドリターン対応
- インプット、ラインアウトともにステレオ接続可能
- エフェクターとの相性が良い
RolandのJC-22は、通称ジャズコと呼ばれるJC-120をコンパクトに再現したアンプです。
JC-120はライブハウスやスタジオに常備されていることが多く、自宅でもライブ会場と同じような環境で本格的な練習を行いたい方向けです。



でも30W出力は大きいから自宅では音量を絞らないといけないね。



さらに重量が12Kgもあるからすごーく重たい。
JC-22は小型ながらにステレオ入力可能・センドリターン対応など、機能面では非常に充実しています。



でもAUXもBluetoothも非搭載なんだね。



その代わりラインアウトができるから、ミキサーに繋いだり柔軟な使い方ができるよ!
高機能なJC-22ですがドライブチャンネルは搭載されておらず、歪み系サウンドを使用したい場合はエフェクターが必須です。



それは不便かも...。



でもエフェクターの載りは最高だよ!
JCシリーズの最大の魅力は原音に忠実なクリアトーンです。
そのためエフェクターとの相性が非常に良く、僕のように「エフェクターを使って音作りをしていきたい」という方にはぴったりのアンプです。



ライブやスタジオ練習ではいつもJC-120を使ってたよ。
ただしJC-22は上級者向け機能が多く価格もそれなりに高く、初心者にはややとっつきにくく感じるかもしれません。


まとめ
以上、自宅での練習用に最適なギターアンプ5選でした。
自宅での練習用アンプは、
・どのくらい音を出せる環境か
・どんな音を出したいか
によって、選ぶべきアンプが変わってきます。
当記事では、JC-22を除いて価格・音質・機能のバランスが良く初心者の方でも手に取りやすいアンプを厳選しました。



JC-22はやや中級者、もしくは初めから本格的にやっていきたい人向けかな。
予算を抑えたい方は、音質やサイズを犠牲にすれば1万円以下の商品もあります。
逆に予算に余裕があり、よりこだわりたい方には真空管の自宅練習用アンプという選択肢もあります。
ぜひこの記事を参考に、最高の自宅練習環境を手に入れてください。
\関連記事/