モニタースピーカーは"原音に忠実でフラットな音"でリスニングをするために欠かせない機材です。
しかし、モニタースピーカーは正しく設置しないと性能は発揮されません。
この記事では、モニタースピーカー本来の性能を発揮させるための正しい置き方について解説します。
- モニタースピーカーを正しく設置する必要がある理由
- 誤った置き方をすることで起きること
- モニタースピーカー配置のポイント
当記事は"DTM用途としてモニタースピーカーを使用する"を前提に書いています。
とは言え、用途が変わることで"正しい置き方"が変わることはありませんので、使用用途を問わず安心して読み進めてください。
はじめに

当ブログは、「趣味でDTMを楽しむ僕が、趣味の範囲で楽しむ方法を紹介する」をモットーに運営しています。
この記事も、「自宅でも無理なく実施」を重視して書かれたものです。
プロ向けスタジオにおける配置方法についての記事ではないため、その点ご了承ください。
また、僕はプロのミュージシャンやオーディオマニアではなく、趣味でDTMをしているだけの"しがないボカロP"です。
ひとつDTM歴3年のど素人です。
オーディオの世界は奥が深い
オーディオやスピーカーの世界は非常に奥が深く、こだわりを持つ方が多い分野です。
しかし僕自身、プロの現場経験があるわけでもオーディオやスピーカーの知識が深いわけでもありません。
自宅でできるDTM環境で曲作りをしている立場として、
- 実際に効果を感じられた置き方
- 自宅環境でも無理なくできる設置方法
- 初心者が押さえておくべきポイント
といった点を中心に解説します。
「良い音のためには多額の投資もおしまない」といった考えではなく、「今すぐにでも実施できる手軽さ」を重視しています。
参考にした記事
当記事の内容は、僕が「デュアルモニター環境におけるスピーカー配置に悩んでいる」ときに身につけた知識です。



主にこの2つの記事を参考にしたよ。
これらは非常に有益である一方、趣味DTMerとして現実的ではない部分もありました。
そういった点は、"趣味レベルで構築しやすい環境"に置き変えていきます。


モニタースピーカーを正しく設置する理由





スピーカーって音が聴ければ設置方法なんて関係ないんじゃない?



正しく置かないと、正確な音でリスニングできなくなっちゃう。
モニタースピーカーとは?
モニタースピーカーは、原音に忠実でフラットな音を出力するスピーカーです。
DTMによる楽曲制作の場合、ミックス・マスタリングの過程において音のバランスや細部を正確に把握する必要があります。



そこで、フラットな音を出すモニタースピーカーが必要なんだね!


誤った置き方をしてしまった場合



もし誤った置き方をするとどうなるの?
誤った置き方をすることで起きること
詳しくは割愛しますが、誤った置き方でモニタースピーカーを使用すると、以下のようなことが起きる可能性があります。
- 低域がこもった音になる
- 中高域が濁った音になる
- 音の定位が不安定になる
- ステレオイメージが狭くなる
- 音の立ち上がりが悪くなる
イメージ付きずらいかもしれませんが、簡単にまとめると「スピーカー本来の性能を発揮できなくなる」となります。



その結果、ミックスで正しい判断ができなくなっちゃう。
本来の目的が得られない
モニタースピーカーを導入する主な目的は「音を正確に聴くこと」です。
しかし、誤った置き方をすることでスピーカー本来の性能を活かせず、本来の目的である"正しい音"が得られなくなります。



そのために置き方が重要なんだね。
モニタースピーカーは通常のスピーカーと比べて高価です。
せっかく良いスピーカーを導入しても、"正しい使い方"をしなければ宝の持ち腐れになってしまいます。
モニタースピーカー配置のポイント





参考した情報をもとに、スピーカー設置のポイントをまとめたよ。
スピーカー設置におけるポイントは、以下の6点です。
- スピーカーは壁から離す(1.5M以上)
- スピーカーと壁までの距離は左右同じにする(設置条件を合わせる)
- スピーカーと自分の位置を結ぶと正三角形になるようにする
- ツイーターの直線上に自分の耳がくるように配置
- モニターは各スピーカーのセンターに配置
- モニターよりスピーカーの方が前に来るように配置
文字で見てもイメージしづらいと思うので、図付きで詳しく見ていきましょう。
スピーカーの角度と距離





左右1.5メートル以上はさすがに無理くない!?



だよね。僕もさすがに取れていない。
壁から1.5Mはほぼ不可能
YAMAHAの公式サイトには以下のように書かれています。
HSシリーズのようにバスレフポートが背面にあるモニタースピーカーでは壁やコーナーから1.5m以上離れた場所に設置するのが理想的です。壁や部屋のコーナーに近づけば近づくほど、壁からの音の反射によってスピーカーの低音が強調されやすくなりますので、壁やコーナーからできるだけ離れた場所に設置しましょう。壁からの距離を確保できない場合は、調音パネルや吸音材の導入をおすすめします。
左右1.5Mでの配置を計算してみましたが、一般家庭において正直これは厳しいです。
僕の音楽部屋は約10畳ですが、この部屋のど真ん中にデスクを設置すればなんとかこの距離を保つことができるといった距離感です。



さすがにDTM専用の部屋にするのは無理かな。
壁から20〜30cmを目安に



だったら、どのくらい離せばいいの?



20cmが最低ラインかな。
スピーカーは「壁から20〜30cm離して設置する」と言われることが多いです。
ほとんどの方は1.5Mも離すのは不可能だと思うので、20cm以上離すことを目標としてみてください。



これくらいの距離感だったら現実的だね。
20cmの距離を確保できない場合
ワンルームでDTMをしている場合など、20cmを確保することが難しい場合もあるかもしれません。



確保できないとどうなるの?



音が壁に反射して正しい音が聴こえなくなっちゃう。
参考にした"Rock On"さんの記事では、音の反射を防ぐために新聞紙を壁に貼り付けています。
ですが、非常に申し訳ない話...
あまりにも見た目が悪すぎます🥹



確かに壁に新聞はちょっと...。



ずっと貼っていると、壁に色移りしそうな気がするかも?
もちろんこれは、記事内にも書かれている通り「新聞紙を貼ることを推奨」ではなく「吸音材がない場合は新聞紙で代用できる」というお話です。
もし、
・壁からの距離を20cm確保できない
・音の反射が気になる
こういった場合は、吸音材で対策しましょう。
ツイーターの高さ





これは実現しやすそうだね!
ツイーターの高さを合わせる理由
スピーカーにおける"ツイーター"は、音の高音域を出す部分です。
高音域は指向性が強く、"まっすぐに飛ぶ"ようなイメージで音が伝わります。



だから耳の高さに合わせるんだね。
また、スピーカーは"ツイーターが耳の高さにくる位置が最もフラットに聴こえる"ように設計されていることが多いです。
この位置をずらしてしまうと、"設計通りの音"が届かなくなり、結果としてリスニング精度が落ちる原因になります。
スピーカーの高さを調整する方法
スピーカーの高さを調整するためには、"高さ調整可能なスタンド"を使います。
また、スピーカーは机に直置き厳禁でスタンドは必須です。



どうして机に直置きはダメなの?



机の振動で音がぼやけちゃうから!
DTMerのデスクを見ていると、以下のスタンドを使用している方をよく見かけます。
僕もいつかこれを購入したいと思いつつ、お値段が良くていまだに手を出せていません🥹
また、モニタースピーカーには、スタンドがセットになった商品もあります。
「これからモニタースピーカーを購入する」という場合、こういったセット商品を購入するのがおすすめです。



僕はこのセットになっているスタンド(とケーブル)をずっと使っているよ。
スピーカーを斜めにする方法
スピーカーを斜めに配置するためには、"角度調整可能なスタンド"を使います。
こういったスタンドを使用しスピーカーを斜めにするケースとして、以下の場面が考えられます。
- デスク外にスピーカーを配置
- 横配置デュアルモニターの上部にスピーカーを配置
また、"スピーカーが斜め上向きに配置"ができるスタンドもあります。
このスタンドを使用して斜めにするケースは...
ちょっと思いつきませんでした🥹
高さ調整可能なスタンドを使用するのとスペース的にも設置方法も変わらないため見た目の好みで決めても良いかもしれません。
モニター(ディスプレイ)の位置





これは今までのと違って難しくないね。
モニター(ディスプレイ)をスピーカーより前面になるように配置してしまうと、モニターが音を遮ったり反射させたりして正確な音を聴き取れなくなります。
もしスピーカー前面よりモニターが前に出ていた場合、
- スピーカーを少し前に出す
- モニターを後ろに押す
といった方法で対策しましょう。
余談:昇降デスクも便利
僕は「DTMに最適なデスクは電動昇降デスク!」と考えています。
その理由の一つが、「モニタースピーカーの高さ調整にも使えるから」です。
その他、おすすめな理由については以下の記事で詳しく紹介しています。


高さの微調整ができないスタンド
僕の使用しているスタンドも含め、安価な商品は"高さの微調整"ができないものもあります。





この穴がある幅でしか変えられない。
昇降デスクを使用していると、「スピーカーの高さが微妙に合わない」といったときにデスク側で微調整が可能です。
その日の気分と姿勢
僕もよくありますが、
・今日は姿勢良くピシッと作業したい
・今日は疲れているから楽な姿勢で作業したい
このように「その日の気分で作業姿勢が変わる」ことはありませんか?
ツイーターを耳の高さに合わせていても、このように耐性が変わると"耳の高さがウーファーの位置になっている"こともあるかもしれません。



案外それだけで聴こえ方変わっちゃう。
立ち姿勢DTMが最高
昇降デスク最大の特徴は「座り姿勢と立ち姿勢を切り替え可能」なことです。


この写真は、立ち姿勢に合わせてデスクの高さを調整した状態です。



この特徴、DTMとの相性すごく良いよ!
DTMに立ち姿勢を取り入れることで、
- 立ちながらミックスすることで音を体感的に感じられる
- ギター演奏・録音を立ち姿勢でできる
- こどもが机の天板にぶつからない
といったメリットを得られます。



...最後は違うくない?
まとめ
以上、モニタースピーカーの正しい置き方についてでした。
モニタースピーカーはDTMに最適な特徴を持つスピーカーですが、正しく設置しないとその性能を十分に発揮しません。
より良いリスニング環境を構築することで、楽曲制作の効率や作る楽曲の完成度も上がります。
モニタースピーカーの置き方をしっかり意識し、より良いDTM環境を作り上げてください!
















