
MacBook使っているけど、USBポートが少なすぎて不便。
このように感じている方は多いのではないでしょうか。
ポートが限られていると、外部モニターや周辺機器を接続する際にどうしても制約が出てしまいます。
そんな悩みを解消してくれるのが、コスパ抜群ドッキングステーション「GIISSMO 14-in-2」です。
本記事では、僕が実際に2年間使用して感じメリット・デメリットを交えながらレビューします。
はじめに


僕はボカロPやDTMといった音楽活動をしている者です。
記事の内容にDTMer目線での感想が多くなる点、ご了承ください。



とはいっても、DTM以外にもすごくおすすめだよ。
記事執筆時(2025年9月)、僕はGIISSMO 14-in-2を使用していません。
2022年10月頃から2024年末までの2年間ほぼ毎日使用し、その後MacBookからMac miniに買い換えたため役目を終えました。
GIISSMO 14-in-2を使用していた環境
僕はGIISSMO 14-in-2(以下14-in-2)を使用し、以下の環境を構築していました。





...どこにあるの?



MIDI鍵盤で隠れてるけど、モニターの左下に置いてるよ。
見えない位置になっていますが、デスク後方の黒いスチールラックにMacBookを設置し、デスク奥(MIDI鍵盤の奥 )に14-in-2を横置きしています。
また、MacBookは閉じてクラムシェルモードとしての使用です。




MacBook Proのスペック
僕の使用していたMacBook Proのスペックは以下の通りです。
- 製造年:2017年
- 画面サイズ:13インチ
- USBポート数:Thunderbolt×2
- CPU:Intel Core i5
(デュアルコア) - メモリ:8GB



あまり良いスペックじゃないよ...。
このMacBookは外部モニターの接続可能枚数が2枚でありながら、ポート数がThunderboltポートが2つしかありません。



何の拡張も無しだと充電と外部モニター1枚しか繋げないね。



つまり、14-in-2の機能を最大限発揮させることができるパソコンだよ。
GIISSMO 14-in-2はどんな商品?





GIISSMOの14-in-2がどんな商品か教えて!



USBポートやHDMI端子をたくさん増やせるドッキングステーションだよ。


MacBook専用のドッキングステーション
GIISSMOの14-in-2は、MacBook専用のドッキングステーションです。



windowsでは使えないの?



使えないよ。対応したMacBookでのみ使える!
対応するMacBook
GIISSMOの14-in-2は、以下のMacBookに対応しています。
- 2016年〜2022年までのMacBook Pro
- 2018年〜2022年までのMacBook Air



すべてのMacBookに対応しているわけじゃないんだね。
以下のような、"USB-Cポートが横並びになったMacBook"が対象です。


この配置を採用しているIntelチップ搭載モデル、またはM1/M2系チップ搭載モデルのMacBookが対応機種とされています。
M3/M4チップは非対応



M3やM4では使えないの?



USB-Cの配置的に接続はできそうな気はするけど...。
M3/M4系チップ搭載モデルに対応とはされていません。
ですが、接続自体は可能で問題なく使用できたとのレビューも見られました。
推奨環境での使用がおすすめ
手元に実機がないため確認はできませんが、M3/M4チップ搭載モデルでも問題なく使用できるかもしれません。
また、一部機能が制限される形で動作する可能性もあります。
とは言え、14-in-2と同等〜やや高いくらいの金額で、"M3/M4に対応"と明記された14-in-2と同等機能を持つドッキングステーションもあります。



僕が購入した2年前より種類が増えてて、選択肢は多そう!
M3やM4のMacBookを使用している方はそちらを購入し、推奨位環境での使用がおすすめです。



"対応"って書かれてる方が安心だもんね。


トリプルモニターに対応
14-in-2はトリプルモニターに対応しています。



画面3枚は便利だね。



すべての対応機種がトリプルモニターに対応しているわけではないから注意してね。
トリプルモニター対応機種
トリプルモニター対応・非対応機種は、以下の通りです。





普通のM1とM2には接続できないんだね。



M1とM2は、接続できる外部モニターの枚数が1枚に限定されているからね。仕方ない。
※外部モニターは2枚まで!
ここで言うトリプルモニターとは「3枚の外部モニターを接続できる」ではありません。
MacBook本体の画面+2枚の外部モニターの、合わせて3枚となります。



クラムシェルで運用する場合は、デュアルモニターまでになるんだね。
2ポートから14の機能
14-in-2という名前の通り、このドッキングステーションは2つのポートから14個の機能を引き出すことができます。



2つから14種類だなんてすごいね!!
拡張される14の機能
繰り返しになりますが、使用するMacBookのポートは"USB-Cポート×2"です。
この2つのポートを14-in-2に接続することで、以下に拡張できます。
- USB-A×6
- USB-C×2
(1箇所は充電用) - HDMI×2
- micro SDスロット×1
- SDカードスロット×1
- 3.5mmオーディオジャック×1
- イーサネットポート×1
(有線のネット接続ポート)
※速度や容量など、細かい点は省略



全部で14個だ!すごい!
DTMは接続機器が多い
DTMの場合、
・MIDI鍵盤
・オーディオインターフェース
・外付けSSD
など、接続するUSB機器が多くなりがちです。



とてもMacBook本体のポート数だと足りないね。
しかし14-in-2を使用し、これだけ多くのUSBポートに拡張できれば余裕を持って接続できます。



僕はこれ、SDカード以外全部埋まってたけどね。



全く余裕ないじゃん。
MacBookと調和するデザイン性
MacBookは操作性や機能性に優れたパソコンですが、同時にデザイン性が非常に高いです。
実際、機能性ではなく「見た目が好き」という理由でMacBookを使用している方も多いのではないでしょうか。



そういう僕もそのタイプ。
MacBookユーザーは機能性以上に"デザイン性"を重要視するため、普通のハブを連結したり見た目の悪いドッキングステーションは使いたくないはずです(偏見)。
ちなみに僕はそうです。
少し機能性が劣ったとしても、クールでかっこいいドッキングステーションを使いたいです😎
シンプルなデザイン
14-in-2は、正面・背面ともに無駄がないシンプルなデザインです。





シンプルなMacBookと合いそうだね。
MacBookに馴染むデザイン性
実際に並べてみるとわかりますが、形や色、デザインに無駄のない14-in-2はMacBookに馴染むデザイン性です。





あれ?純正品?ってくらい馴染んでるよね。
ついでに、Mac miniとも並べてみました。





小さいデスクトップPCみたいだね。
14-in-2は"MacBook専用"とされているだけあり、MacBookと調和するデザインです。
これはMacBookユーザーとしては、すごく嬉しいポイントなのではないでしょうか。
GIISSMO 14-in-2のメリット・デメリット


次に、14-in-2を2年間使用して感じたメリットとデメリットを3点ずつ紹介します。
記事冒頭でもお話しした通り、DTMer目線での感想が多くなりがちですが、その点ご了承ください。
GIISSMO 14-in-2のメリット
1.コスパが抜群
14-in-2最大のメリット、それは「コスパが抜群」という点です。
多数のUSBやSDカード、さらにHDMI2つとイーサネットポートが付いていながら、比較的手を出しやすい価格です。



手を出しやすいって言っても、1万5千円くらいだよ!?



Ankerだと3万円くらいする...。
ドッキングステーションの購入候補として、まずAnkerが思いつくのではないでしょうか。
実際に僕も検討しましたが、似たような商品を探すと値段が倍近くします。





つまり...GIISSMOはAnkerの半額!!
購入前はAnkerの半額近いという点で、「動作が安定しないのでは?」といった不安があったのは事実です。



安いって嬉しい反面、怖いよね。
しかし実際に2年間ほぼ毎日使用してきましたが、動作が不安定なことや故障といったことは一度もありませんでした。
機能性・耐久が良く価格も安い、まさに"コスパ抜群"な商品です。
2.デスクトップ型PCのような感覚
14-in-2は筐体のサイズ感や質感から、小型のデスクトップ型PCを使用しているような感覚で使用できます。
僕は現在、Mac miniを使用していますが、これに近しい使用感を覚えます。



...最初からデスクトップ型買えばいいのでは?



たまには持ち運んでデスク以外の場所で作業とかしたいじゃん。
僕は以前、iVANKYの"ドッキングステーションとUSBハブの中間のような商品(生産終了)"を使用していたことがあります。


USBポート数はUSB-A×2+USB-C×1と少ないですが、
・HDMI端子が2箇所
・ドッキングステーション経由でのPD充電可能
・SDカードが使える
こういった使用感から重宝していました。



しかもすごく安かった!



GIISSMOの半額くらいだったよね。
ただし、見ての通りMacBookの横に全ての配線が集まるため、見栄えと使用感は良くありません。



ここにHDMIやUSBケーブルが来ると考えると確かに...。



USBポート足りなくてさらにハブつけてたから尚更...。
3.動作が安定
ドッキングステーションに求められることは「機能性と価格」、これに加えて「動作の安定性」です。
先ほど写真をあげたiVANKYのドッキングステーションは機能性と価格は良いのですが、動作の安定性が良くありませんでした。



接続部が重たい&ケーブルが短いせいで、接触不良でモニターがよく切断されてた...。



あの写真も若干抜けかかってるよね。
一方、14-in-2は動作の安定性が非常に高いです。
接続部が軽くケーブルも長いため、
・接続が切れる
・動作が不安定になる
・接触不良でモニターが切断される
といったことは記憶上、一度もありません。


接続が不安定なドッキングステーションを使用していた身からすると、この「接続が安定している」は非常に大きなメリットに感じました。
GIISSMO 14-in-2のデメリット
1.本体が熱くなる
どのドッキングステーションでも同じかもしれませんが、14-in-2は使用時に本体が熱くなります。



これだけいろいろ接続されているから仕方ないけどね。
また、僕は横置きで使用していましたが、本体下部にスタンドがあるので正しくは縦置きだと思います。


これが熱を持つ原因とも考えられますが、下部に排熱ファンは無くどちらの配置でも本体の熱さに違いは感じられませんでした。



熱を持つことで動作が不安定になったりするの?



それは無かったよ。
むしろ、楽曲制作中にファンが全力で回っているMacBook本体の方が熱く、そちらの方が心配でした🥹
2.USB-Cポートが少ない
これは僕が一番不便に感じたポイントです。
14-in-2はUSB-Aが6箇所もある一方で、使用できるUSB-Cはわずか1箇所しかありません。
見た目ではUSB-Cが4箇所ありますが、
・1箇所:充電用
・2箇所:MacBook本体との接続用
となり、実質1箇所しか使用できません。



でもUSB-Aが6箇所もあるなら問題ない気がする。
実際、今でもUSB-Aをメインで使用している人は多く、不便に感じない方の方が多いかもしれません。
もしUSB-Cしか持っていなくても、ケーブルを買い換えれば問題なく使えます。



でも僕はUSB-Cが好きだからすごく不便に感じた。
僕は以下の理由からUSB-Cをメインで使用したい派で、この仕様にはやや不満を感じました。
- 上下を気にせず接続できる
- 端子が小さくスッキリする
- なんとなく見た目がかっこいい
Mac miniにしてからはドッキングステーションでは無くUSBハブを使用していますが、このようにタイプCのみが接続できるものを使っているほどです。





USB-Aはデスク上から抹消した。




3.MacBookの充電器が使えない
14-in-2は、本体にType-Cから電源を取り、MacBookにそのままPD充電をパススルーする仕組みになっています。
しかし、僕の手持ちの2017年製MacBook Pro付属の充電器(単体では問題なく使用可)を接続したところ、「MacBook本体にうまく充電されない」という現象が起きました。
この記事執筆にあたり原因を調べてみましたが、明確な理由はわかりませんでした。



だったら、どう使ってたの?



たまたま持っていた別の充電器を使ってたよ。
我が家には「NEC LAVIE Pro Mobile PM750」というWindows PCがあります。



今は私がお仕事用パソコンとして使ってる。
このパソコンに付属していた充電器を使用すれば、MacBook本体にも充電されました。





ちなみに、MacBookの充電器でNECのパソコンは充電できたよ。
一応、充電器の商品ページを載せておきます。


もし僕と同じように



14-in-2買ったのに持っている充電器だと充電されない。
という方がいましたら、購入検討してみてください。



なぜこういう現象が起きたかわかる人いたら教えて欲しいです...。
まとめ
以上、「GIISSMO 14-in-2」を2年間使用してわかったメリット・デメリットを交えたレビューでした。
機能性や利便性、動作の安定性に優れていながら価格も手頃で、まさに「コスパ抜群」なドッキングステーションだと感じます。
MacBookはデザイン性・操作性に優れ、iphoneやipadとの連携によるデータ共有もスムーズなため多くの人に愛用されています。
しかし、DTMのように
・USB機器を多く接続する
・デュアルモニターの方が作業性が良い
といった用途では、ポート数の少なさがネックになります。
そうした悩みを解決してくれるアイテムとして、「GIISSMO 14-in-2」は十分おすすめできる製品です。
MacBookのポート数の少なさや拡張に悩んでいる方にとって、本記事が参考になれば嬉しいです。