DTMは上下配置(縦配置)デュアルモニターがおすすめ!

ディスプレイ
ひとつ
ひとつ

1度デュアルモニターにしたらもうシングルには戻れない!

それくらい便利だよ。

DTMに限らずパソコン作業をする人にとって憧れの存在であるデュアルモニター(デュアルディスプレイ)。目の前に画面が2つあると考えるとテンション上がりますよね。

でもデュアルモニターにしたけどあまり使わなくてやめたって人もいるし...

高いお金出して使わなかったら嫌だな。

作業内容によっては「ディアルモニターにしたけど必要なかった」という方がいるのも事実です。しかしDTMにおいてはデュアルモニターにするメリットはとても多いのでおすすめです。さらにおすすめなのはディスプレイ(モニター)を上下配置にすることです。

実際に様々なディスプレイ配置を試してきた現役ボカロPがなぜ上下配置(縦配置)デュアルモニターがおすすめなのかを解説していきます。

運営者情報

1102(ひとつ)

2022年8月「ヒトツノオト」でデビューしたギター歴10年以上のボカロP。
バンドサウンドを主軸とした楽曲を制作。

ニコニコ動画、YouTubeに楽曲動画配信中。

モニター配置方法によるメリット・デメリット

現在僕が使用しているディスプレイは、メインが29インチウルトラワイドモニター、サブが27インチフルHDモニターです。以前は23インチフルHDディスプレイを使用していました。

ちょろ
ちょろ

23インチのディスプレイって確かデュアルモニターにするために27インチディスプレイ買った時、配置中に割ったんだよね。

ひとつ
ひとつ

それを言うな。

これらの3種類のディスプレイとMacBookを組み合わせ、以下の5パターンでディスプレイ配置を実際に試してきました。

タイトル
  1. MacBook単体
  2. 23インチフルHD単体
  3. MacBook+23インチフルHDの左右配置
  4. 27インチフルHD+29インチウルトラワイド左右配置
  5. 27インチフルHD+29インチウルトラワイド上下配置

ちなみにMacBookは13インチディスプレイの物を使用しています。

冒頭で書いた通り、この中で最もおすすめの配置方法は5の2枚を上下配置する方法です。
実際に試して感じた個人的おすすめ度、それぞれの配置方法のメリット・デメリットを解説していきます。また、ディスプレイの他にモニタースピーカーを使用することを想定して考えていきます。

ノートPC単体(シングルモニター)

おすすめ度:☆☆☆

これはそのままですが、外部ディスプレイを使用せずノートパソコンの単体での使用です。用意する物も何もないため一番簡単な配置方法です。

外部ディスプレイを使用しないノートPC単体使用のメリット
  • ディスプレイや接続ケーブルが必要ないためシンプルでコンパクトな環境
  • 場所を選ばず作業ができる
  • マウスやキーボードを別途用意しなくて良い
外部ディスプレイを使用しないノートPC単体使用のデメリット
  • 画面サイズが制約される(大きくても17 ~19インチ程度)
  • オーディオインターフェイスやスピーカー等を繋ぐ場合、結局それなりの広さが必要になる
  • 作業体制が悪くなってしまう

ノートPC単体での使用はあまりおすすめではありません。ノートPCはキーボード等何も繋がなくても使用できると言う点が一番のメリットです。しかしDTMにおいては様々な機材を繋ぐ必要が出てくるため、そのメリットを打ち消してしまいます。

ひとつ
ひとつ

オーディオインターフェイスとMIDI鍵盤は必須だよね。


また、ノートPCの構造上、作業体制が悪くなりがちです。実際僕もそれに悩み解決策がないか調べた事がありますが、「スタンドを使用し、キーボードとマウスを別に繋ぐと良い体制で作業できます。」と書いてある記事が多く出てきました。確かに間違いではありませんが、個人的にはこれもノートPC本来のメリットを打ち消してしまっているように感じます。

シングルモニター

おすすめ度:☆★★

デスクトップ型のPCを使用している方にとっては標準的な環境になります。ノートPCを使用している方は別途ディスプレイを購入する必要があります。

メリット
  • 環境に合わせたサイズを選べる
  • 配線・配置面でセッティングが楽
  • 正しい姿勢で作業ができる
デメリット
  • ディスプレイを配置するため専用のデスクが必要
  • 作業場所が制約される(デスクトップ型の場合)
  • マルチタスクをするには手狭

シングルモニターは環境に合わせたサイズ感を選べる事、セッティングが楽という面で非常におすすめです。また、ノートPC単体と比較すると正しい姿勢で作業できることに加え画面サイズが大きい物を選択すれば作業効率も向上します。

ディスプレイサイズは14インチの小型の物から50インチ以上の大型の物まであり、作業場所の広さに合わせて選ぶ事ができます。また標準的な16:9のディスプレイ以外にも21:9のウルトラワイドモニターという選択もあります。

シングルモニターの場合、できれば27インチ以上、最低でも23インチ以上の物をおすすめします。DAWはトラック領域と同時にMIDI入力画面、ミキサー画面など画面内に同時表示させることが多いです。これらを表示させるのに23インチディスプレイはギリギリ、27インチディスプレイでちょうど良いと感じました。

またセッティングにおいてもとても簡単です。ディスプレイには出力用ケーブルが付属している物が多いので、PCに映像出力端子が付いている場合は別途購入する物も特にありません。ただし小型のノートPCには映像出力端子がついていない物もあるため、その場合はUSBを映像出力端子に変換するアダプタ等が必要になります。

ノートPC+ディスプレイでデュアルモニター

おすすめ度:☆☆☆★

これはノートPCを使用している方だけが作ることのできる配置方法です。ノートPCがあれば別途ディスプレイを1枚購入するだけでデュアルディスプレイ環境が作れます。

メリット
  • 簡単にデュアルディスプレイ環境が作れる
  • ノートPC単体使用と併用しやすい
デメリット
  • 大きい外部ディスプレイだとノートPCの画面が見づらい
  • ノートPCを配置するスペースが必要
  • 配置方法が難しい

この配置方法は、今回紹介する中で個人的に最もおすすめしない配置方法です。おすすめできない一番の理由は、大きいディスプレイを選択し辛い点です。

例えば13インチノートPCと27インチ外部ディスプレイの場合、2つの画面サイズ感が極端に異なるためノートPCが見辛く感じます。僕は13インチノートPCと23インチディスプレイでデュアルモニター環境を作っていましたが、ノートPCの画面が見づらく結局23インチディスプレイしか見ていませんでした。

対して13インチノートPCと19インチ外部ディスプレイだとサイズ感が近いため見やすくはありますが、小さい画面二つはあまり使い勝手はよくありません

この配置方法を検討し19インチくらいの小さいディスプレイの購入を考えている方は、もう少し大きめの23~27インチディスプレイを購入しシングルモニターとして使用する方法も視野に入れてみてはいかがでしょうか。

ディスプレイ左右配置(デュアルモニター)

おすすめ度:☆☆★★

デュアルモニターといえば、上の写真のように左右に配置する方法が真っ先に思い浮かぶ方が多いのではないでしょうか。この写真は僕が以前、29インチウルトラワイド(左)と27インチフルHD(右)を左右に配置していた頃のものです。

ちなみに僕はモニターアームを使用していましたが、左右配置の場合はアームを使用せず付属のスタンドでも可能です。また、端末によっては1枚しか外部ディスプレイを接続できない物もありますので、ディスプレイ購入前に調べておきましょう。

メリット
  • 2枚とも外部ディスプレイなのでサイズの選択肢が広がる
  • 2画面フルで使えて作業効率が上がる

デメリット
  • 端末によっては2枚の外部ディスプレイを繋げられない場合がある
  • モニタースピーカーまで置こうとするとかなりのデスクスペースが必要
  • 目線移動時、左右に首を動かすため体に負担

上の写真を見るとかなり狭く感じると思います。120cm幅のデスクにこのサイズのディスプレイを2枚左右に配置するには無理がありました。その他、奥行きも45cmしかなくキーボードが配置できなかったので、MIDI鍵盤を100均のトレーで浮かしその下に入れ込むという苦労も見えます(笑)

ひとつ
ひとつ

MIDI鍵盤の横にある怪しい瓶は合法の物だから安心してね。ただのおいしいヨーグレットだよ。

「それでも配置できてるからいいじゃん」と思うかもしれませんが、これだとDTMには必須のモニタースピーカーを配置できません。それどころかディスプレイがデスク範囲外にはみ出ています。DTM以外の事をする分には全く問題ありませんが、DTM環境としてはアウトです。

ちなみに現在使用しているデスクは180cm幅で大型ですが、このサイズでなんとかディスプレイ左右に並べてモニタースピーカーを配置できます。ただよく言われる「左右のモニタースピーカーと自分の位置が正三角形になるように配置」という環境を作ろうとすると、デスクからかなり離れる必要があります。

また、1枚はトラック画面でもう1枚はMIDI入力画面のような事ができて快適ではありますが、目線を移動させる時に首を左右に振る頻度が多く負担に感じていました。目線を移動させるのに疲れ、結局1画面を上下に分割して使用することも多々ありました。

DTM環境という意味で言うとディスプレイを左右に配置するよりは大型のディスプレイ1枚を使用し、左右にモニタースピーカーを置く配置方法の方が良い気がしました。

ディスプレイ上下配置(デュアルモニター)

おすすめ度:★★★★

DTMでデュアルディスプレイにするなら左右より上下配置」という話はよく聞くのではないでしょうか。作業環境を一変する際思い切って写真のようにディスプレイを上下配置にしてみたところ、かなり快適になりました。気に入らなかったら戻すつもりでいたのですが、今のところ全く戻す気は起こっていません。

メリット
  • 省スペースでデュアルモニター環境が作れる
  • DTMに最適な画面配置
  • 左右配置より自然な目線移動が可能
デメリット
  • 端末によっては2枚の外部ディスプレイを繋げられない場合がある
  • モニターアームが必須でセッティングが面倒
  • モニター位置が高くなるので圧迫感を感じる

デュアルディスプレイでありながら、左右配置の時に気になった横幅問題は解決しました。この写真の左右のスピーカースタンドの端から端までがちょうど120cmです。スピーカースタンドにはもっとコンパクトな物やデスクに固定するタイプの物もあります。つまり120cm幅のデスクがあれば、ディスプレイ周りに関してはこの環境を構築できるということになります。

DAW画面は画面上部にトラック領域、下部にミキサー画面やMIDI入力画面を表示させることは多いと思います。この配置方法だと上の写真のように画面を分割せずにこれを実現することができます。

目線移動時に発生する体の負担は、個人的には軽減された気がします。左右に目線を移動させる際は首に負担がかかっていましたが、上下に移動させる際は読書中隣の行の一番上に目線を持っていくような自然な目線移動ができます。これは作業位置とディスプレイまでの距離、感じ方の個人差も関係してくるとは思います。

左右配置と比較したときのデメリットとしては、セッティングが大変だという点です。左右配置は何も考えずスタンドを使用して配置できるのに対し、上下配置は基本的にモニターアームが必須です。セッティングの手間も左右位配置より大変でした。
ですがディスプレイの配置は一度やってしまえば、ディスプレイが壊れない限りは変える必要はありません。快適性を考えると手間をかけてでもやって良かったと思えます。

さいごに

ここまで個人的に感じたメリットやデメリットを書いてきましたが、機能性は無視し見た目で決めるのもありだと思います。僕は派手な環境の方が好きなので大きな画面2つという環境に憧れましたが、ミニマルな考えの方など最低限のサイズの物1枚の方がかっこよく感じる方もいると思います。機能性も大事ですが、見た目でテンションが上がるかどうかも大きなポイントだと感じます。

また、ディスプレイ枚数も配置方法も、使い勝手の良さの感じ方は個人差があると思います。こればかりは実際に試してみないとわからないので、まずはお試しで1枚購入し使用してみて、やっぱりもう1枚欲しいと感じたらその時もう1枚買い足してみる方が良いかもしれません。

ぜひ理想のディスプレイ環境作りの参考にしてください!

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