【ボカコレ新部門】エキシビションとは?実際に参加してみた

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こんにちは、ボカロPの1102です。

2025年夏の「The VOCALOID Collection(ボカコレ)」から、新たにエキシビションという部門が追加されました。

これまでに僕は、
・ルーキー:5曲
・TOP100:1曲
・REMIX:1曲(コラボ)
と、さまざまな部門への参加経験があります。

複数部門を経験してきた立場として新設されたエキシビションにも強い関心を持ち、実際に参加してきました。

この記事では、エキシビションがどんな部門なのか、そして実際に参加してみて感じたことをお伝えします。

この記事を書いた人

ニックネーム

ひとつ

ギターを弾くボカロP

防音設備の整ったプライベートスタジオでDTMに取り組み、その活動経験をブログに綴っています。

2022年8月からボカロPとして活動開始
DTM歴3年 | ギター歴10年以上 | ライブ経験多数

目次

はじめに

この記事は「The VOCALOID Collection(以降ボカコレ)」に参加したことがある方向けの記事です。

ボカコレに参加したことがないない方には、聞きなれない言葉が出てくるかもしれません。

できるだけ分かりやすく説明していきますが、その点はあらかじめご了承ください。

\ボカコレ公式サイトはこちら/

The VOCALOID Collection
ボカコレ公式 「The VOCALOID Collection」の公式サイトです。

ボカコレとは?

考える人

そもそもボカコレってどんなイベントなの?

ひとつ

たくさんのボカロPが一斉に楽曲を投稿するイベントだよ!

The VOCALOID Collectionは、通称ボカコレと呼ばれるネット最大級のボカロ楽曲投稿祭です。

駆け出しボカロPから熟練ボカロPまで、多数のボカロPが参加する非常に大きなイベントになります。

ボカコレ2025夏参加楽曲数

ボカコレ2025夏の参加楽曲数は以下の通りです。

TOP100

2377曲

ルーキー

3019曲

REMIX

601曲

エキシビション

1012曲

驚く人

合計7000曲以上!?

ひとつ

凄い数だよね...。

僕が初めて参加したボカコレ2022秋では、TOP100が約1400曲、ルーキーが約3200曲でした。

ボカコレの魅力

ボカコレには以下のような魅力があり、多くの注目を集めるイベントです。

  • イベント外での投稿と比べて再生されやすい
  • 他の活動者との繋がりができる
  • 数多くの曲を聴くことで良い刺激を受けられる
  • 様々なジャンルの音楽に触れられる
  • ランキングによって自分の実力を試せる
ひとつ

この中で一番魅力的なのは、再生されやすいことじゃないかな。

悔しがる人

頑張って曲を作って投稿しても再生されなかったら悔しいもんね。

僕を含め無名ボカロPにとって、再生数を得ることは非常に難しいです。

「すごく良い曲が出来た!」と意気揚々と投稿した楽曲が数十回再生しかされなかった、ということも普通にあります。

しかしボカコレに投稿することで数百回、注目を集めれば数千回再生を得ることも不可能ではありません

ひとつ

もちろん、簡単ではないけどね。

新部門「エキシビション」とは

考える人

ところで、新部門のエキシビションってどんな部門なの?

ひとつ

これまでのボカコレにはなかった、ランキング非対象の部門だよ。

これまでにあったランキング

これまでボカコレには、以下のランキング部門が存在しました。

ルーキー

ニコニコ動画にボカロオリジナル楽曲を投稿して2年未満のボカロPのみ参加可能

TOP100

全てのボカロPが参加可能

REMIX

合成音声が主体となっている楽曲のREMIX楽曲で参加可能

ネタ曲

ネタ系楽曲で参加可能

(休止?)

演奏してみた

合成音声が主体となっている楽曲を「演奏してみた動画」で参加可能

(2024冬 廃止)

歌ってみた

合成音声が主体となっている楽曲を「歌ってみた動画」で参加可能

(2022春 歌ってみたCollectionとして独立)

踊ってみた

合成音声が主体となっている楽曲を「踊ってみた動画」で参加可能

(2022秋 踊ってみたCollectionとして独立)

MMD&3DCG

3DCGモデルを使用したキャラクターの映像が主体となった楽曲で参加可能

(2024冬 廃止)

驚く人

こんなにたくさんの部門があったんだね!

ひとつ

現在は「ボカロ楽曲そのものを聴くイベント」という方針になったみたい。

廃止や異なるイベントとして独立した部門がありますが、ネタ曲部門のみ「休止」という表現がされています。

もしかすると今後、復活することがあるのかもしれません。

エキシビションの意味

エキシビションを英語で書くと"exhibition"となり、「展示会」「展覧会」といった意味を持ちます。

考える人

スポーツだとエキシビションマッチとかあるよね。

スポーツにおけるエキシビションマッチは、勝敗を目的としない非公式戦です。

僕はスポーツに詳しくないためよく知りませんでしたが、エキシビションマッチは以下のような目的を持って行われるそうです。

  • 公式記録としない公開演技
  • 模範試合
  • スキルを披露するための非公式試合

ボカコレにおけるエキシビションも、これと同等の目的を持つものだと思われます。

他部門との違い

エキシビションは、通常ランキング部門と明確な違いが2点あります。

ランキング非対象

ひとつ

一番の特徴は、ランキング非対象なこと。

これまでのボカコレは、全ての部門において「投稿楽曲のランキングを競い100位以内を決めることを目的」としたイベントでした。

ランキングは

  • 再生数
  • いいね数
  • マイリスト数
  • コメント数

などによって決まります。

※悪用防止のため、集計式は非公開

2025夏に新設されたエキシビションは、異例の「ランキングを競わず自由に作品投稿や視聴を楽しむことを目的」とした部門です。

新部門!ランキングのない自由なボカロ新曲投稿のステージ!

目的:ランキング非対象の新企画です。再生数やマイリスト数などを競わず、自由に作品投稿や視聴を楽しんでいただくことを目的とした部門です。

The VOCALOID Collection公式サイトより引用

通常ランキング部門の1日前にスタート

エキシビションは、通常ランキングの1日前に始まります。

2025夏における各部門の投稿期間は以下の通りです。

スクロールできます
部門開始日時終了日時
エキシビション2025年8月21日(木)19:00

2025年8月25日(月)17:00
ルーキー2025年8月22日(金)19:00
TOP100
2025年8月23日(土)0:00
REMIX

ボカコレ公式によると、

通常ランキング企画の1日前にスタートするため注目度アップ!

The VOCALOID Collection公式サイトより引用

と、あります。

ひとつ

僕はこれ、すごく感じられた!!気がする。

詳細はまた後述します。

参加曲と各種データ

ここからは、2025夏エキシビションに参加した楽曲の再生数・マイリスト数等の各種データを大公開します。

参加楽曲は以下です。

\開いてみれるよ/

🎧プロパノイズはこんな曲🎧

ボカコレ2025夏エキシビションに投稿した楽曲「プロパノイズ」は、爽やかなロック曲を基盤にしつつ

  • Trap
  • Future Bass
  • メタル

といったジャンルを曲中に融合した楽曲です。

曲のテーマは2025年に話題となった「7月5日(7月中)の予言」についてです。

2025年に話題となった「あの件」についての楽曲です。

根拠のない予言に対し、SNS等では憶測や炎上狙いの投稿により不安を煽る光景が目立ちました。

予言そのものより、そうした投稿のあり方に強い不快感を覚えました。

多くの人々の心をすり減らし、炎上目的で投稿・拡散された言葉の数々ーーこれこそが予言が招いた"確かな被害"だと僕は思います。

2025年7月前後は政治的、国際情勢、実際の自然災害と不安定な部分が多かったのも事実です。

とは言え、それら全てをこの件に当てはめていく姿は非常に不愉快で、そうした言葉に踊らされる人々の姿は非常に滑稽でした。

プロパノイズ 動画説明文より引用

夏のボカコレは爽やかな曲や前向きな曲、楽しい曲が多いイメージです。

そんな中、このような皮肉めいた曲を投稿することにやや勇気が入りました。

しかしありがたいことに、ニコニコ動画内やXのリプや引用で素敵なご感想をたくさんいただけました。

ひとつ

曲はすごくかっこいいから、もし良かったら聴いてみてね!

※無名のボカロPです

このような記事を書いていますが、僕は無名ボカロPです。

具体的に挙げると、

  • ニコニコ動画フォロワー:約200
  • YouTubeチャンネル登録者:100以下
  • Xフォロワー:約900

楽曲を投稿しても数百再生で止まってしまう。見事なまでの底辺ボカロPです。

ちなみにボカロP・DTM活動を始めたのは2022年6月頃からで、3年が過ぎたところです。

ひとつ

もうルーキーでは参加できないよ。

そんな無名ボカロPの僕がエキシビションに参加し、どういう結果だったかをご紹介します。

[参考]前回のボカコレ

集計データをお見せする前に、まずは僕の前回のボカコレ(2025冬)の結果です。

参加部門はルーキーで、以下の楽曲で参加しました。

ボカコレ終了時の再生数等は以下の通りです。

当然、最終ランキングに残るような結果ではありません。

ひとつ

毎時ランキングには時々出ていたらしいよ!

このとき、Xでの自薦は30〜40名ほどさせていただき、自演によるニコニコ広告は行なっていません。

エキシビションに参加した結果

エキシビションの期間中、24時間ごとの各種データを公開しつつ聴いてくれた層を推測していきます。

今回はXでの自薦、自演によるニコニコ広告は行なっておらず、新曲投稿の告知や投稿後の宣伝といったことも行いませんでした。

ここで紹介する数値は、あくまで僕がエキシビション部門に参加した際の結果と推測です。

必ずしも同じような結果になるわけではなく、次回以降は伸び方が異なる可能性もあります。

また、投稿者によっては今回の僕より伸びない場合や逆に大きく伸びる場合もあります。

その点はあらかじめご了承ください。

8月22日19時(24時間後)

まずは24時間後のデータです。

浮かれる人

すでに前回の曲を超しそうな再生数だね。

ひとつ

ルーキーが始まるまでの24時間のデータだから、これはエキシビションの恩恵だと思う!

ニコニコ動画にはアナリティクス機能があり、アクセス元を確認することができます。

この時間はXからの流入が少なく、ニコニコ内の検索や動画視聴ページ、フォロー新着といった経路からの流入が多くを占めていました。

これらから推測すると、以下のような方がこの時間に聴きに来てくれたと思われます。

  • 僕に興味を持ってくれている方
  • ニコニコ動画のフォロワー
  • ボカロP友達
  • エキシビション巡回勢
  • サムネを見て気になってくれた方
ひとつ

いいねしてくれた人を見ると、知った顔たくさんで凄く嬉しかったよ。

8月23日19時(48時間後)

次に48時間後のデータです。

これはルーキーが始まってから24時間後、TOP100とREMIXが始まってから19時間後になります。

落ち込む人

最初ほど再生数が増えていないね。

予想はついていましたが、他部門が始まったことで再生回数の伸びは激減しました。

しかし、ここで見るべきポイントは再生回数よりいいね・マイリストの増加率です。

  • 再生数:391→464(73増)
  • いいね数:60→78(18増)
  • マイリスト数:22→30(8増)

0〜24時間、24時間〜48時間の間で、いいねやマイリストの増加数としてくれた人の割合を見ると以下のようになります。

集計時間いいね増加数
(割合)
マイリスト増加数
(割合)
0 時間〜
24時間
60
(6.5人に1人)
22
(18人に1人)
24時間〜
48時間
18
(4.3人に1人)
8
(9人に1人)
浮かれる人

いいねやマイリスト追加してくれている人の割合が増えているね。

この時間にアクセス元を確認すると、ニコニコ内での検索等よりXからの流入が増えてきました。

おそらくボカコレのギリギリまで準備をしていた方や、本格的にボカコレが始まったことで巡回ガチ勢がXで動き出したのではないでしょうか。

これらから推測すると、以下のような方がこの時間に聴きに来てくれたと思われます。

  • Xで繋がりのある方
  • Xでボカコレ巡回リストに追加してくれていた方
  • ボカコレ巡回ガチ勢

8月24日19時(72時間後)

次は72時間後のデータです。

再生数やいいね数は上がっているものの、マイリスト数の伸びがイマイチです。

落ち込む人

60回くらい再生されているのにマイリスト3しか増えていないね。

ひとつ

初心者時代はマイリスト追加なんてほとんどされなかったのをよく覚えているから、これでもすごく嬉しいけどね!

この時間もアクセス元はXからの流入が増えていました。

これらから推測すると、以下のような方がこの時間に聴きに来てくれたと思われます。

  • 日頃あまり関わりのない方
  • ボカコレガチ勢
ひとつ

この時間にいいねしてくれた人を見ると、初めましての方がたくさん!

8月25日17時(94時間後・集計終了)

最後に94時間後、ボカコレ集計終了時のデータです。

ひとつ

集計終了とは言っても、エキシビションはランキングがないから関係ないけどね。

最終日はあまり動きがなく、来てくれた層は前日と同じような方ではないかと思われます。

考える人

平日だったし、巡回する人はどうしても減るよね。

あとこれは個人的なものですが、この時間にいいね数が100を超えました。

ひとつ

これで前回のボカコレの数値を全て超したことに!!

以上がボカコレエキシビションに参加した各種データと推測でした。

エキシビションに参加して感じたこと

最後に、エキシビションに参加して感じたことについてです。

結論として、エキシビションは僕にとってランキング部門以上に魅力を感じる理想的な部門でした。

ひとつ

次回もエキシビションがあったら参加したい!

エキシビションの良かった点

ひとつ

まずは良かった点について。

初動が良い

これまでのボカコレは、ルーキー部門から始まるというのが定石でした。

ひとつ

19時から始まって、翌日0時からTOP100やREMIXが始まってたよ。

しかし今回の2025夏は、「ルーキーの24時間前にエキシビションが始まる」という異例のタイムスケジュールです。

浮かれる人

24時間はエキシビション参加楽曲のみに注目が集まるわけだね。

ひとつ

始まる前は「逆にあまり注目されずほとんど再生されないのでは?」という不安もあったけどね。

結果、エキシビションは僕の想像以上に盛り上がっている印象でした。

ひとつ

初動も良かったし、ランキング部門に出すより絶対再生回数良かったと思う!

ルーキーやTOP100同等の注目度がありつつ、投稿曲は少ない。

これが初動の良さに繋がっているのだと思います。

楽な気持ちで参加できる

エキシビションは、他の部門と違いランキングが存在しません

このおかげで、非常に楽な気持ちでボカコレに参加することができました。

僕自身これまでに自薦や自演広告など、再生回数を伸ばすためのさまざまな工夫をした経験があります。

しかしその一方で、
・短期間で大量の楽曲を聴く
・Xに貼りついて自薦する
といった行動は次第に負担に感じるようになってきました。

そう感じて以降、過度な巡回や自薦を控えています。

ひとつ

もちろん、それらの行動を否定する気は全く無いよ!むしろ肯定派。

結果として再生回数は落ち込み、毎時ランキングに顔を覗かせることも少なくなってしまい...正直悔しさもあります。

悔しがる人

それは確かに悔しいね。

「いっそランキングがなければ良いのに」と感じ、ボカコレに参加するかも毎回迷っていました。

ひとつ

結局、毎回参加しちゃってたけどね...笑

そんな中登場したエキシビションは、「ボカコレに参加しながらランキングを気にしなくて良い」という僕にとって理想的な仕組みです。

燃えてる人

参加してどうだったの?

ひとつ

期間中はとても気が楽で、のんびり楽しむことができたよ。

それでいて「ボカコレに参加している」という実感もあり、ほどよい緊張感を楽しめました。

エキシビションの気になった点

燃えてる人

次は気になった点について教えて!

ひとつ

正直、そこまで気になったことはなかったけどね。

僕にとってエキシビションは理想的すぎて、あまり気になる点はありませんでした。

「あえて挙げるなら」という点を捻り出したので、それについてお話しします。

ランキングが始まると再生回数が落ちる

エキシビションはランキング部門より1日早く始まるため、初動は良好です。

ただし、ランキング部門が始まると今度は再生回数が落ち込んでしまいます。

落ち込む人

これは仕方がないよね。

ひとつ

とは言っても、想定の範囲内だったよ。

正直なところ「ランキングが始まったら一気に落ちて1日10〜20回再生くらいになるかなぁ」と予想していました。

しかし実際は1日あたり40〜70回と思っていた以上に再生され、これは嬉しい誤算です。

結局"ランキング"は存在

驚く人

ん?ランキングのない部門なのにどうして!?

エキシビションは、ランキングを気にせず楽しめる部門です。

しかしニコニコ動画は、様々なジャンルやタグによるランキングが存在します。

つまりエキシビションは、

ボカコレとしてのランキングは存在しないけど、ニコニコ動画としてのランキングは存在する

と、なります。

ひとつ

これはボカコレというよりニコニコ動画の仕様上のものだから、どうしようもないけどね。

以下は投稿から20時間後くらいの再生画面のスクショです。

ここに「ボカロランキング 現在179位」とあります。

ニコニコ動画の仕様上どうしようもないのはわかりますが、再生画面に堂々と表示されると嫌でも目に入ってしまいます。

せっかくランキングが見えない部門なのになぁ」という残念さがすこーしだけ感じられました。

誤解のないようにですが、この仕様に不満を感じているわけではありません

ルーキー・TOP100が始まると300位、400位.....のようにどんどん下がり、最終的にはランキングが表示されなくなりました。

それはそれで悲しかったです🥹

まとめ

以上、ボカコレ2025夏で新設されたエキシビション部門についてと、実際に参加してみた感想をお伝えしました。

エキシビションは、ボカコレとしては異例のランキングが存在しない部門です。

そのため「ボカコレに全力で挑んでランキング入りを目指したい!」という方にとっては、やや物足りなく感じるかもしれません。

一方で僕のように、「ランキングを気にせずボカコレを気楽に楽しみたい」という方には、とてもおすすめできる部門です。

もし「ボカコレに参加したいけど迷っている」「ランキングに自信がない」という方がいましたら、ぜひ次回エキシビションに参加してみてください。

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