デュアルモニターといえば"左右配置 "が一般的ですが、"上下配置"という選択肢もあります。
これからデュアルモニター環境を作ろうと思い、
考える人上下配置と左右配置、どっちが便利なんだろう。
このように考えている方も多いのではないでしょうか。



個人的には上下配置が便利に感じているよ。
この記事では、上下配置と左右配置を数年以上使い込んだ視点から、それぞれの使用感を徹底比較します。
- 上下配置のメリットとデメリット
- 上下配置と左右配置を比較した使用感
当ブログでは「DTMに関する情報」を発信しています。
部分的にDTMer目線でのレビューもありますが、その点ご了承ください。
結論:上下配置がおすすめ


まず結論ですが、個人的にデュアルモニターは「上下配置がおすすめ」です。
これはDTMをする僕の視点であり、すべての人が「上下配置の方が快適に使える」とは限りません。
執筆者のデュアルモニター歴
2025年11月現在、僕のデュアルモニター歴は6年を超しました。



一度デュアルモニターにしたらもう戻れなくなっちゃった。
DTM歴は約3年半で、そのうち2年以上は上下配置です。
その一方でDTM以外のPC作業では、現在も左右配置を取り入れています。



2つの配置を使い分けているんだね。
僕のデュアルモニター歴はそれぞれ、
・左右配置歴:6年以上
・上下配置歴:2年以上
となります。
上下配置にして感じたメリット
デュアルモニターを左右配置から上下配置にして感じたメリットは、以下の3点です。
- 作業効率の向上
- 身体的負担の軽減
- デスクスペースの有効活用



他にも感じたメリットはあるけど、大きくはこの3点!
また、シングルモニターやノートパソコン+外部モニターの組み合わせなど、これまでに試したモニター配置5パターンを比較した記事もあります。
DTMに特化した記事ではありますが、興味のある方はぜひ合わせてごらんください。


上下配置にして感じたデメリット



逆にデメリットはないの?
僕は上下配置デュアルモニターにしてから、全く不満を感じていません。
そんな僕が感じた唯一のデメリットは、設置が大変な点です。



モニターアームも必須だよ。
この1点さえ乗り越えれば、快適なデュアルモニターライフが待っています😎
【デュアルモニター】上下配置と左右配置を比較した使用感


ここからは先ほど紹介したメリットとデメリットを深掘りしていきます。
僕がデュアルモニターの上下配置と左右配置で大きく違いを感じたのは、以下の4点です。
- 身体的負担と疲労感
- 作業効率の違い
- モニターの配置スペース
- 設置の難易度
上記4つに重点を置き、上下配置と左右配置を徹底比較します。
1.身体的負担と疲労感
身体的な負担や疲労感は、上下配置の方が少なく感じました。



左右配置から上下配置に変えてから、すごく体が楽になったよ。
姿勢の安定性
左右配置の場合、「身体が正面を向いているのに視線は横」という不自然な状態になります。
対して上下配置は、「身体も視線も正面」という自然な体制で作業が可能です。



数時間作業することを考えると、負担の差は大きいよ。
左右配置で見る画面を変えるには首をひねったり身体ごと振り向いたりと、動作が大きくなってしまいます。
これが上下配置だと、小さな視線移動だけで完結します。
視線移動する向き
デュアルモニターで視線移動をする場合、
・左右配置:水平移動
・上下配置:垂直移動
となります。
僕は医学知識に乏しく確実なことは言えませんが、首を上下に動かすより左右に振る動きの方が身体的ストレスが大きいそうです。
「視線の水平移動 = 首を左右に振る」
となり、首に対して"ひねり"が加わり長時間になるほど負担が大きくなります。



医学知識ないから、間違っていたらごめんなさい。
※画面はできるだけ下にしておく
僕の実体験ですが、モニターはできるだけ低い位置に置いた方が身体的負担が少ないと感じました。
見上げる姿勢は首の後ろ側だけで頭を支えることになり、すぐに疲れてしまいます。



どのくらいの位置がいいの?



この位置がベストだったよ!


僕のメイン画面は下モニターなので、最初は「視線が下モニターのやや上側に来る位置」にしていました。
ですが、この状態で上モニターを見上げるとかなり首がつらかったです。



そのせいで、一時期肩こりがひどかった...。
少しずつ位置を調整し続けた結果、上図の位置が一番負担が少なく感じたポイントでした。
2.作業効率の違い
DTMの場合、左右配置より上下配置の方が作業効率に優れています。
もちろんこれは行う作業によって異なり、一概に「上下配置の方が作業効率が良い!」とは言えません。



ここからはDTMer目線で書くね。
DAW設計上の問題
DTMによる楽曲制作は、DAWと呼ばれるソフトを使用します。
DAWは画面設計上、「上部にトラック画面、下部にミキサー画面」のように表示されるソフトが多いです。





プラグインも開くとこんなかんじ。
1度に表示できるトラック数は限られ、ミキサー画面もフェーダーを見るときは下にスクロールしなければなりません。
トラック数が多くなればなるほど視認性は下がり、作業効率の低下につながります。
\上モニターはこちらを使用!/
DAWと上下配置デュアルモニターの相性抜群!
DAWの画面設計と上下配置デュアルモニターの相性は良く、「上画面にトラック画面、下画面にミキサー画面」にすると、作業効率が格段に上がります。


表示できるトラック数は倍近くになり、ミキサー画面もプラグインのスロットからフェーダーまでしっかり表示されます。



これなら縦スクロールしなくていいね!
ここで流しているのは以下の楽曲ですので、お時間あればぜひ聴いてください😎
\下モニターはこちらを使用!/
3.モニター配置のスペース
上下配置は左右配置と比べて、省スペースでの設置が可能です。
全く同じサイズのモニターを2枚置く場合、半分のスペースで配置できます。



個人的には、これが上下配置最大のメリットだと思ってるよ。
必要なデスクスペースの比較
僕の使用している2枚のモニターを例に、左右配置と上下配置で必要とするスペースの比較をしてみましょう。
ここでは一般的なサイズと言われる、"120cm幅のデスク"を想定します。


※左右配置は2枚を水平に並べた状態を想定したものです。



左右配置は完全にはみ出てるね。
120cmデスクに左右配置
先ほど比較した左右配置は、実際に僕がしていた配置です。



これがそのときの写真だよ。


デスク上に余裕がなく、かなり手狭であることがわかります。



それより机の上きたな。



それを言うな。
モニターを斜めにしているにもかかわらず、デスク外にはみ出ています。
これが縦配置であれば、左右に余裕を持った配置が可能です。
スピーカーを配置する場合



デスクからはみ出ても、配置はできてるから問題ないよね?



DTM用途の場合は問題があるよ。
DTMでは、曲を正しく聴くためにモニタースピーカーが欠かせません。
もしモニターがデスクの幅からはみ出していると、スピーカーを置くスペースが確保できなくなってしまいます。
DTMに限らず「モニターの横にスピーカーを置きたい!」という場合は、モニター分以外の余裕が必要です。


縦配置ならスピーカーも置ける
以下の写真は2025年11月の作業環境ですが、左右スピーカースタンドの距離は約130cmです。
置き方を工夫したり使うスタンドを変えたりすれば、ギリギリ120cmに納まると思います。


\使用しているスピーカーはこちら!/


このように、同じモニターでも左右配置より上下配置の方がデスクスペースを有効活用できます。



...左端にもう一枚画面がない?



実は今、トリプルモニターにしてる。


4.設置の難易度
上下配置は左右配置に比べて、設置の難易度が圧倒的に高いです。



左右配置は何も考えずに置けるけど、上下配置はモニターアームが必須だよ。
左右配置の設置方法
デュアルモニターを左右配置にする場合、
・付属のスタンドを使用
・モニターアームを使用
という2つの方法があります。
付属のスタンドを使用する場合、特別な機材や工具は必要ありません。



デスクサイズさえ確保すれば簡単に設置できるよ。
上下配置の設置方法
デュアルモニターを上下配置するには、モニターアームが必須です。
以下はモニターを取り付ける前の写真ですが、このようなアームの取り付けが必要になります。


僕はアームを天板にネジで固定していますが、クランプで挟んでの取り付けも可能です。



見た目スッキリするから、僕はネジ固定してるよ。
モニターアームの取り付けは大変
モニターアームの取り付けには工具を使用し、力がいる作業もあります。
工具の使用に慣れていない人にとっては、やや難しいと感じる作業かもしれません。



できれば2人でした方がいいかも...。
天板の強度に注意
モニターアームを使用する場合、"天板の強度"に注意しましょう。



天板の強度が弱いとどうなるの?



天板の割れや破損といったリスクがあるよ。
モニターアームを使用することで、"モニター2枚+アームの重量"が1点に集中します。
天板が薄いデスクを使用している場合、破損リスクが大きくなるため注意しましょう。
もし強度が気になる場合、補強プレートの使用も有効です。
まとめ
以上、デュアルモニターの上下配置と左右配置の比較でした。
上下配置は設置の難易度が高いですが、
- 作業効率の向上が見込める
- 身体的負担の軽減
- 省スペースで設置ができる
といった点から、左右配置よりおすすめです。
もちろんこれはDTMをする僕から見た視点であり、行う作業や考え方によって"快適な作業環境"は異なります。
「自分に合わない」と感じたら元に戻すこともできますので、ぜひ試行錯誤し快適な作業環境を作り上げてください!
この記事が快適なデュアルモニター環境構築の参考になれば幸いです。






